「ずっと、探してたんです。徹くんがそのラピスラズリを買った場所を……。松岡くんにも協力してもらって、毎日夜遅くまで探してたんですがなかなか見つからなくて。
昨日、ようやく見つかって、そこの店員さんに聞いて……石言葉を知ることができたんです」
「…………」
「今日、真っ先に桐谷くんに伝えるはずだったんですが、そんな日に限って寝坊してしまって」
大事なところでかっこつかない。
なんてあたしらしいんだろう。ホントに。
――スパンッ!!
「あいたーーっ!!」
いきなりあたしの頭に、桐谷くんのチョップが繰り広げられた。
油断していたため、ガチな声で叫んでしまった。
「な、何するんですか!やっぱり桐谷くん怒ってるんじゃないです……っか……?」
掴まれていた肩が引き寄せられる。
そのまま、スッポリとあたしは、桐谷くんの腕の中に抱きしめられていた。
ほんの一瞬の出来事に、驚いて声も出ない。


