「なんで泣いてたの」
「だって、桐谷くんが楽しそうにバスケしてたのが嬉しくて」
「バカだろ。俺なんかのために涙なんか流して」
「バカなのは否定しないけど、桐谷くんのためだから涙が出るんだよ。それに、嬉し涙だからいいの」
「……意味わかんね」
そう言って、桐谷くんはいつぞやと同じようにあたしの肩に甘えるように顔をうずめてきた。
「ちょ、桐谷くんっ!?」
「ちょっとだけ」
「……っ」
……だから、そういう不意打ちは心臓に悪いんですって!!
「俺さ、あんたに山ほど文句があるんだよね」
「えっ?」
甘いムードになって自惚れていたあたしは、今の桐谷くんの言葉でどん底に落とされた。


