ゆっくりと雫で濡れた右手を広げれば、中で青いピアスがキラキラと輝いていた。
腕の中にだいていた日記帳の言葉。
コートの中にいる、戸惑いの中に笑みを見せる桐谷くん。
それら全てが、あたしの涙腺を崩壊させたのだ。
……やっと、徹くんとの約束、果たせたね……。
ポロポロと涙が止まらない。
本当に良かった。
すると、未だ歓声に包まれてる中、桐谷くんが立ち上がってこちらに向かって歩いてきた。
……え?……え?こっちに来てる!?
まっすぐに歩みを進めて、あたしの前まで来ると足を止める桐谷くん。
絡まる視線。
涙でグショグショなあたしは、ただ呆然と桐谷くんに見惚れていた。


