「それとね、ラピスラズリはもうひとつ意味があって……徹くんはきっと、その意味で桐谷くんにプレゼントしたんじゃないかな」
友情と信頼。
今も昔も変わらずに、ずっと大切な仲間。
「……っ!」
まぶたの裏が熱くなった。
「本当はそれ、ネックレスにして渡すつもりだったけど、事故で壊れちまったんじゃねぇの?」
松岡が隣でつぶやく。
周りにいるギャラリーや、同じクラスのヤツらも、俺と折原奈乃の会話を何事かと興味深そうに聞いていた。
……でも今は、周りの視線なんてどうでもよかった。
いつもそうだ。
俺に踏み込んでくる物好きなヤツらは、無茶ばっかして、俺なんかのために一生懸命で……いやになる。
徹も、目の前にいる彼女も……。


