――ビーッ!!
体育館に、笛の音が鳴り響く。
「これから、2年B組対C組の男子バスケットの試合を始めます。
選手の人は集まってください」
収集の合図が呼びかかり、市原も、俺に突っかかってきたやつも、ハッとしてコートを見た。
「お前らのクラス、負かしてやる」
「言ったな。絶対に俺らのクラスが勝ってやる。桐谷!そこで応援してろよ!」
市原はビシッと補助のヤツらがいるところを指差してそう言った。
……いやいや。
どうなってるんだ?俺は今、とんでもないことに巻き込まれた気がする。
……無理だって。
俺は、保健室に行くつもりだったのに。
「…………」
その場を動くにも動けないまま、ボーッとしている間にも時間がやってきて、バスケットの試合が始まった。
あ、松岡がジャンプボールを取った。
そしてすぐにドリブルして、しなやかにスリーポイントをきめる。
……すげーな。やっぱりあいつは上手い。


