「桐谷くん! あと100回くらい頭打ってくるんで0センチになるくらい抱きしめてくれませんか!?」 「うん。頭打ってそのまま永遠に気絶してきなよ」 「はい!って何それ!」 すると桐谷くんは、プッと吹き出して笑った。 「冗談。もうケガするなよ」 ポンッとその大きな手のひらがあたしの頭に乗る。 「もう二度とこの頭を洗いません」 「頭打ってバカになったのかな。ちゃんと頭は洗いなよ」 桐谷くんはどうやら、清潔な子が好きなようです。 今日は彼の、イジワルな一面を見れました。