「修也、落ち着いて聞けよ……!」
――明日こそは……。
「徹が、土砂降りのなか、赤信号の横断歩道を横切って、トラックに轢かれて……」
――一緒にバスケしよーぜ。
「……死んだって」
「…………え?」
準備していた言葉を、俺が言うことはなかった。
3年の先輩の引退試合を控えたまま、徹の葬式が行われた。
俺は実感が湧かないまま、徹に話しかける。
「徹……」
――『修也っ!!』
「……お前、あのときなんて言おうとしたんだ?」
冷たくなった徹は、何も答えてくれない。
周りのみんなは泣いていたけど、俺だけは何故か、涙がでてこなかった。


