「わっ。ビショビショじゃない!傘持って行ってなかったの〜!?」
家に帰ると、母親がそんなことを言って出迎えた。
雨が降ってたのか、気づかなかった。
無我夢中で走ってたから。
「早くシャワー浴びてきなさい。風邪ひくわよ」
「……うん」
全てを洗い流そう……。
全部忘れるんだ。
シャワーを浴びていると、俺はようやく落ち着きを取り戻した。
一旦落ち着くと、冷静にさっきの出来事を思い返せた。
……さっき俺、徹を傷つけたよな。
謝ろう。
たぶん、明日になれば普通に話せる。
だから言うんだ。
ごめんって。昨日言った言葉は全部、嘘だって。


