「……やっぱ違うか。 だよね。そんな計算うまかったら頭打ったりしないだろうし」 鼻で笑われた。 あれ、バカにされたのは気のせいだろうか? 「じゃあほら、帰るよ」 「……あ、うん!!」 ……あれ? 桐谷くん、すぐ隣を歩いてくれてる……? 物珍しくて隣からジロジロと桐谷くんをガン見していると、 「あんま見ないでくれる?」 「……あ、いや、半径5メートル以内だけどいいのかなって……」 「だって頭ケガさせたの俺だし」 「……!!」 なにそれ、すごく嬉しい……!!