「お願いします!あいつに嫌がらせしないでやって下さい」
徹が、俺に嫌がらせしてくる先輩達に頭を下げてそう頼んでいた。
……何やってんだ、あいつ……。
「お前、なんで桐谷を庇うんだよ。あいつ、調子に乗っててムカつくだろ?」
「修也はただバスケが好きなだけなんです。うまくなりたいって一心でめっちゃ練習してるのを俺は知ってる。才能があるのは羨ましいけど、でも俺は、あいつと一緒に練習するのが好きだから……」
「そういうキレイごとは、いらないんだよ、徹」
先輩が、徹を強くどつく。
一瞬顔を歪めた徹は、それを気にすることなく頭をさげた。
「お願いします。先輩」
「はっ、プライドがねーな。まぁ、そこまで言うならいいよ。
〝僕が責任持って部活やめてす〜〟って、土下座したら考えてやる」


