徹は本当にいいヤツだと思う。
こんなイライラしてるヤツの傍になんて、いたくないだろうに。
何も言わずに、いつも俺を支えてくれた。
「悪いな。いつも練習付き合わせて」
「いいに決まってんだろ!つーか、俺だって練習して早くレギュラーの座につきたいし!お前に負けてらんねーもん!!」
いつも努力家な徹。
きっと悔しいんだと思う。2年でレギュラーに選ばれたのが俺だけで。
それでも顔に出さないし、弱音も吐かない。
こいつは本当に強い。強くて、優しい……俺の唯一の親友だ。
「そうだ、徹。お前、明日あいてる?
土曜だけど、部活終わったあとも残って練習したいんだけど」
「あー、悪い。明日はちょっと用があるんだわ」
「へぇー。何の用?」
「ヤダ、修也ってば! 俺のこと、そんなに気になる?」
「キモい、黙れ」
「あははっ! まぁ終わったら言うよ。今はナ・イ・ショ♡」
「キモい、黙れ」
「2回も同じこと言われた!」


