【完】クールな君に胸キュン中!




クスクス笑いながら、あたしの頬を解放した桐谷くんは、着ている服の袖でそっと涙をすくってくれた。



「俺、あんたの泣き顔が1番苦手かも」



優しい眼差しが、ただ一点、あたしだけを見つめている。



それがたまらなく嬉しかった。




「もういいや。今回は俺の負け」



「??」



桐谷くんの言葉の意味がわからず、首をかしげることしかできない。



「どうせ俺が離れても、あんたは追いかけてくるんだろ?」



意味がわからないままに、問われたことにコクコクと頷く。



「だから俺があきらめる。
だってあんた、俺がそばにいない方が無理するんだもん。
膝、ケガしてるし、危なっかしくてほっとけない」