【完】クールな君に胸キュン中!





それきり、桐谷くんは黙り込んでしまった。


部屋には張り詰めた空気が流れている。



……お願い、桐谷くん……。




ただボーッと立っていると、だんだんと、自分のしていることがバカらしく思えてきた。



こんなに図々しく振る舞って、これじゃあ本当にただの迷惑なヤツだ。



もしかしたら桐谷くんは、あたしの為にじゃなくて、本当にあたしが鬱陶しかっただけなのかもしれない。



そう思うと、自惚れてた自分が無性に恥ずかしくなってくる。



勝手にひとりで舞い上がって、ドキドキして、落ち込んだりして……。



桐谷くんに冷たくされること、慣れてたはずなのに。



だけどここまで見向きもされないと、さすがにあたしも耐えられない。



手当てしてもらったはずの膝が、またズキズキと痛み始めてきた。


立っているのもやっと。



……疲れた。


……何やってるんだろう、あたし……。




虚しさに心が曇り、ジワリと視界が滲んだ。