【完】クールな君に胸キュン中!





「まだ、そんなくだらないことしてんの?」



私はすぐに、足を止める。


声を聞くだけで、胸がドキリと高鳴った。



……桐谷くん……?




見ると、阿部さん達と向かい合うように、桐谷くんは立ちはだかっていた。



どうして、桐谷くんが……?



「き、桐谷くん……」



「あんた達も懲りないね」



あたしの疑問と同じように、阿部さんは、桐谷くんの突然の登場に戸惑いを隠せないようだった。



お風呂上がりなのか、いつもと雰囲気が違う。


サラサラな髪から滴る雫が、とてもキレイに見えた。



「俺には何やってもいい。だけど関係ない人まで巻き込むな。
何が気に食わないの?
俺、もう折原奈乃とは話してないよ。
だからはあの子は関係ない。それ返して」



「…………」