下唇を強く噛み、グッと涙を堪えてみせた。 あたしは強い、あたしは強い……!! 自己暗示を唱えると、突然ふわり。 まるで魔法がかかったかのように、あたしの頭は外部から守られるように包み込まれた。 「これで怖くない?」 頭上から聞こえる声に思わず顔をあげそうになるが、キツく抱きしめられているためそれができない。 強く、耳を塞ぐように、桐谷くんの腕に抱きしめられていた。 ……なにこの状況。 カミナリの音は聞こえなくなったけど、でも……。 ……心臓がバクバクうるさくてヤバイんですがっ。