その男の子はニコッと笑い手招きしてくれた。 「中に入れば?」 「あ、はい」 私は少し離れた椅子に腰掛け目を伏せた。 「何?サボリ?」 「…」 「アハハ、俺サボリ でも昼休み終わったから もう弾けないや」 「…ですよね」 「何かあった?」 「いえ、何もないです」 「そう」 何故か居ずらくなって 私は教室に戻ることにした。 「私、やっぱり授業出ます」 「その方が良いよ」 「それじゃ失礼します」 「うん」 名前も学年も知らない彼 暫くして再会する事になるとは その時、知る由もなかった。