ばつが悪そうにうつむく大ちゃんの背中をばしっと叩いた。








「ぃってぇ」


「まあいいってことよ」









 そう言ってにっこり笑えば大ちゃんも笑った。




 大ちゃんの顔が少し赤に染まった気がした。



 それが、夕陽の色だけじゃないといいな、なんて



 2人の影なんか見ながら思った。








 自転車1つ分離れた、私たちの距離。