──… 泣き疲れていつのまにか眠ってしまった私を運んでくれた蒼ちゃんの背中は、あったかくて大きくて、安心した。 縛られていた心が、ほどかれたように少し軽くなったの。 寝ぼけたふりをして蒼ちゃんに呟いた。 そしたら応えるように、私を「よっこいしょ」って抱えなおしたんだ。 きっと私、前に進めたね…… ──…