そうすること約10秒ほど。



手のひらをポンと叩いた里苑さん。





里「やっぱり藤坂はさくらちゃんが好きなんだな」




「だから違いますよ!なんでそうなるんスか!」




里「だってそうだろ?」





うわぁー!また誤解されてるよ!



どうしてくれるんだ!バカ沙絃!!





内心悲鳴をあげながら必死に誤解を解こうとしてた時。





空「黎?と、誰?」





まだ眠気が残ってるだっるそーな声がして横を向くと、案の定そこにはソラがいた。





あぁソラ!神だ。現れるタイミングが神だ!!





「そ、ソラ~!」



里「また友達?」





品定めをするような目付きのソラを見つめ返しながら俺に言う里苑さん。





「あ、はい。高城空祈っていって、空って字がついてるからソラって呼んでます」




空「...よろしく」




「でこの人は3年の白嵜里苑さん」




里「よろしくね」





いいぞいいぞ、いい感じで時間稼げてるぞ~





ここで時間確認。



8:07。もーちょっと稼ぎたいところ。





ここは...





「ちょーっとソラちゃんいいかな?」



空「は?」





沙絃の時と同じように里苑さんから離れた場所に行きコソコソ話をする。





めっちゃ嫌そうな顔されてる!



やめてその冷たい瞳!朝から大ダメージだよ俺!





今日の授業やってけねぇなと悟り始めながら、



ソラにも事情を説明し里苑さんの時間稼ぎに協力してもらうように頼んだ。





ソラは複雑そうな表情を浮かべて小さく頷いた。


マジで空祈ちゃんゴッド。





てか何?その表情。いつもの不機嫌そうな顔とは違う不機嫌そうな顔。


うまく言えないけど、...初めて見たんですけど!?