いつもと同じ時間に家を出て、爽やかな天気に鼻唄なんか歌いながら歩いてたとき。
里「れーいーくーんー」
「うわ」
里「うわって何だよ」
昨日里苑さんと別れた道で待ち伏せするように待たれてた。
天然なのか染めたのか、柔らかそうな茶色の髪を揺らして笑う里苑さんに集まる視線は男女を問わない。
ねぇ、そんなイケメンといる俺のこと考えてってば。
「...なんでいるんスか」
里「ん?藤坂についてけばさくらちゃんに逢えるかなと思ってさ」
「あっそー」
里「あ、先輩置いてくのかー?」
「もう里苑さんは先輩というより友達ですわ」
例によってスクールバッグをリュックみたいに背負って追いかけてくる里苑さんは、俺よりも少しだけ背が低い。
身長だけは負けないぜ、よっしゃ。
心のなかでガッツポーズをしてもう一度鼻唄を唄う。
小鳥のさえずりが気持ちいいなぁー!
里苑さんがいるせいかなぁーなんか虚しいわ。
「そーいやー里苑さん夏の大会出るんスか?」
里「えー?出たくねぇけど最後だからなぁ」
「ホントサボり魔っスね」
里「部活行かなくても勉強出来れば大学は行けるからな」
「あれ、里苑さん勉強出来ますっけ」
里「失敬な。人並み程度には出来るよ」
里苑さんに向けていた顔を前に戻した時、見覚えのある背中を発見。
「お、沙絃~」
俺の声に反応した沙絃はこちらを振り向くと、笑顔をみせすぐに表情を硬くさせた。
「? おーいどうした?」
里「藤坂の友達?」
「そうなんスけど...」
里「れーいーくーんー」
「うわ」
里「うわって何だよ」
昨日里苑さんと別れた道で待ち伏せするように待たれてた。
天然なのか染めたのか、柔らかそうな茶色の髪を揺らして笑う里苑さんに集まる視線は男女を問わない。
ねぇ、そんなイケメンといる俺のこと考えてってば。
「...なんでいるんスか」
里「ん?藤坂についてけばさくらちゃんに逢えるかなと思ってさ」
「あっそー」
里「あ、先輩置いてくのかー?」
「もう里苑さんは先輩というより友達ですわ」
例によってスクールバッグをリュックみたいに背負って追いかけてくる里苑さんは、俺よりも少しだけ背が低い。
身長だけは負けないぜ、よっしゃ。
心のなかでガッツポーズをしてもう一度鼻唄を唄う。
小鳥のさえずりが気持ちいいなぁー!
里苑さんがいるせいかなぁーなんか虚しいわ。
「そーいやー里苑さん夏の大会出るんスか?」
里「えー?出たくねぇけど最後だからなぁ」
「ホントサボり魔っスね」
里「部活行かなくても勉強出来れば大学は行けるからな」
「あれ、里苑さん勉強出来ますっけ」
里「失敬な。人並み程度には出来るよ」
里苑さんに向けていた顔を前に戻した時、見覚えのある背中を発見。
「お、沙絃~」
俺の声に反応した沙絃はこちらを振り向くと、笑顔をみせすぐに表情を硬くさせた。
「? おーいどうした?」
里「藤坂の友達?」
「そうなんスけど...」
