ポジティブGIRLと愉快なBOYたち



里「れーいーくーん」



「なんスか」





部活がやっと終わり里苑さんに押し付けられて片付けをしていたとき、その本人が絡んできた。





あー鬱陶しい。イケメンだけど。



汗かいてるのにいい匂いするー





里「早く帰ろー」




「だったら手伝って下さいよ」




里「えー」





文句言いつつも手伝ってくれる里苑さん。



毛先から垂れる汗と伏し目がちな目が里苑さんの色気を倍増させている。





ボーッと見つめていたらその視線に気づいた里苑さんが笑いながら頭を撫でてきた。





「な、なんスかなんスか!」




里「俺、藤坂が女だったら好きになってたわ、絶対」




「...は?」





この人は突然何を言い出すんだ。



女子がキュンとする台詞を何故俺に言うんだ。





...。!まさか。





「里苑さん...ソッチ系ですか?」




里「藤坂、それ目合わせて言ってみようか」




「え?何?聞こえなーい」





里苑さんとふざけ合って体育館の床を転がっていた時、ふと扉を方をみるそこには...





「.........」





扉のかげからこちらをひっそりと覗く悪魔、...間違えた、小悪魔がいた。





大きな瞳から注がれる視線は俺と里苑さんを交互に捉えていた。





里「ん?何見てんの?」





冷や汗を垂らす俺の視線を追おうとした里苑さんに何故か慌てて、


体操服の裾を引っ張って座らせた。





里「え?何々!?」



「や、なんでも、ないっス」





チラリと架月をみると里苑さんの横顔に衝撃を受けたようにヨロヨロと後退りをしていった。



リアクションが昔の漫画っぽいんだよなー。





「すいません、代わりにやっててくれませんか?」




里「はーい」




架「...黎ー...」




「なんで架月いるの?もうとっくに帰ってるはずなのに...」