ポジティブGIRLと愉快なBOYたち

羞恥心を忘れられないまま6限目を終え、



こそこそと逃げるように体育館に向かった。





疲れきってる体にバスケやるのはキツいだろうなーとため息が出る。





まあでもぉー?スキップ出来るだけの体力はあったんだしー?バスケだってちょちょいのちょいだろ!ははは!(開き直り始めました)





高笑いをやめないままスキップして校舎を出た俺。


ほんと、毎日毎週毎月毎年楽しいなぁー!





と、自分でも俺バカだなと思っていた時、



背中に物凄い勢いで何かが当たった。いやぶつかった?





「い、ってぇー!」



「ははは、どした?テンション可笑しそうだけど、なんかあった?」





恐らく教科書がパンパンに詰まったスクールバッグで殴られたようだ。





隣に並んだ人に顔をそっちに向けるとそのルックスに危うく目が潰れそうになった。





「くっ...俺の両目が...っ」





目を手で覆って空を仰ぐと、隣の人は不思議そうに俺に声をかけてくる。





「いやマジでどうした、藤坂」



「なんもないっス!ほんとに、...いてぇ!」





視界が塞がったまま歩いてた為、



植木に突っ込んで行ってしまった。





木がボキボキと折れる音がしたあと、水やりをしてる養護教諭の叫ぶ声が届いた。





先「ちょっと藤坂くん!もー何やってるのよぉー」




「す、すいません!」




「...今日は帰った方が良いんじゃない?」




先「あら、白嵜(しらさき)くん...!」




「どうも、百合保(ゆりほ)センセ」





俺の首根っこを掴んで笑顔で先生に会釈した彼は体育館に一直線に足を進めた。





なーんか最近首根っこ掴まれるの多いなー





「本当に帰った方がいいぞ藤坂」




「大丈夫っス!ちょっと里苑(りおん)さんに目奪われてました!つーか今日は部活来るんスね」