ポジティブGIRLと愉快なBOYたち

いち早く反応したハルはパッと花が咲いたように笑顔になった。





悠「郁翔(いくと)さん、穗陽(すいひ)さん!」





どうやら知り合いのよう。





郁翔、と呼ばれた人は背高いんだろうけど俺から見たら小さくてどこか子供っぽい印象を与えるカッコいい人。



穗陽という人は背が高く、爽やかな大人って感じの人だ。





なんて対照的な2人だろう。



どっちにしろイケメンなのはかわりない。





郁「どもども、梓 郁翔【あずさ いくと】です。君可愛いね」




架「ありがとーございまーす」




穗「風原 穗陽 【かぜはら すいひ】です。よろしくお願いします」





え、何々?穗陽さん真面目か!



制服着てるのにスーツに見えるよ!





俺たちも自己紹介し終わったところで、





架「いやー郁翔さん背低いですねー笑」





まさかの架月ちゃん爆弾発言。





人懐っこい笑顔がスッと消えた郁翔さんに周りが凍りつく中、架月ちゃんはただ1人清々しい顔で笑ってる。





どんな神経してるんだか。



絶対そこ触れちゃいけないところでしょうが!





彼先輩ですよ!そこら辺理解しとこ!うん!





郁「躾をしなきゃねー?架月?」




架「え?え?」




全「どーんまい」




架「い...っいったたたたた!!」





架月ちゃんの後ろに回った郁翔さんは架月ちゃんの頭に両手の拳を突き付けグリグリ押し付けてる。


あれは後々も痛いやつだ。





悶絶してる架月ちゃんをおいて注文をして一番目立たない端の席をまたもハルの奥の手をつかって奪い取り8人で座る。





夏「ハルと郁翔さんたちってどういう関係なんスか」




穗「あれ、聞いてない?中学の時の先輩後輩だよ」




「へぇー」





話を聞き流しながらチャーハンを突っつく。





つーか俺が気に入らないのはぁー郁翔さんがぁーいきなりぃー架月ちゃんをぉー呼び捨てでぇー呼んだのがぁー気に入らない訳ですよ!





えぇ!?俺たちでさえまだちゃん付けですのに!



なんで初対面の郁翔さんが呼び捨てなんだ!





許せない!許可とったのかよ!