ポジティブGIRLと愉快なBOYたち

昼になってやっと気づいたことがひとつある。





「俺の欲を満たすものがない...っ」



夏「素直にお弁当がないって言おうか」





そう!そうですよ皆さん!



俺には(他の5人も恐らく)お弁当がない。





つまり食欲を満たすものが手元にないのだ!



どうする!ピンチだ。





このまま何も食べずに午後の授業を受けるなんて死亡フラグ立ちまくりだ。





夏「取り敢えず、」



「ハルたちのとこいこう」





ということで。





「次の世代のスターが来ましたよーっ」




空「何言ってんだお前」




夏「(冷たい...)」




沙「すいませぇーん、この子弁当なくて不機嫌に磨きがかかっちゃってんのぉ~」




空「死ね」




沙「おふうぅ...」





ソラの肩に手をおいてニコニコする沙絃のみぞおちにソラの強烈な肘が入った。


うずくまって瀕死の虫みたいになってる沙絃を軽く流しておいて。





夏「昼どうしようか」




悠「まー学食しかないよね」




「んじゃ行こっか。ソラも限界来てるみたいだし」




空「あの子が来る前にいこう」




「そうだな、捕まる前に...」




架「お、ひ、さ、し、ぶ、り、でーっす!かーらーのー、ドーーーン!!」




全「うわ最悪」




架「こんなところで声揃えないで」





そそくさと食堂に行こうとした時にタイミング良く何かを感じ取った架月ちゃんが来てしまった。





くっそー、平和に5人で食べれると思って安心してたのに一気に崩された。


もー黙ってれば可愛い友達なのに。





悠「ここだと後でまた色々面倒だから食堂行こう」



架「わーい私もお弁当なくて困ってたのー」





それもこれもあんたのせいだろ、なんて言える権利は俺にはないので黙ってついていく。