ポジティブGIRLと愉快なBOYたち

はしゃぐ子供さながらの架月ちゃんは元気よくリビングを出ていった。





ばたんと閉まった扉。



それと同時に4人のため息が重なった。





悠「やっと静かになったー」




黎「寝顔写真欲しかった」




夏「ほんとに腹へった」





力なくソファに背中を預ける夏閃。





俺も同じようにソファに凭れる。



今日こんなにリラックスできたの久しぶりだ。





架月ちゃんが帰ってくるまではゆっくりできる。





伸びをして寝ようとした俺。





黎「なーマリオやらない?」





黎にゆさゆさ起こされ、しかたなく閉じていた目を開けた。





「嫌だやらない。寝る」




黎「写真撮るぞ」




「俺の寝顔撮ったって嬉しくねぇだろ」




悠「ソラの寝顔ちょーイケメン」




「いつみたんだよ」




悠「前授業中寝てたでしょ?」





そう言われそんなこともあったっけな、と思い出す。


確か嫌いな古典の授業の時だった気がする。





悠「もーあの時クラスの女子皆発狂してたからね。授業どころじゃなかったから」




夏「えーソラアイドルじゃん」




「いやぜってぇ嘘だろ」





信じきれなくて鼻で笑うと、悠は口を尖らせて反論してきた。





悠「ほんとだしー沙絃も発狂してたから聞いてみなよ」



「なんでだよ」





なんで沙絃まで発狂すんだよ。意味わかんねぇ。


まああいつはいつも発狂してるようなもんだけど。





黎「つまりはソラの寝顔はデスってことだな」




夏「でぇすふぇぇいす」




「巻き舌で言うな」