ポジティブGIRLと愉快なBOYたち

マリオカートの画面を普通のチャンネルに戻してリモコンを置いた悠はやけに眩しい笑顔で笑う。





くそ、この小悪魔、厄介なのが俺たちに移ったことを隠そうともせずに喜んでやがる。





これ以上嬉しそうにされたら俺家帰るからな。



晩御飯も食わせてもらえねぇしよ!あの2人どこいったマジで!





架「暇ーねー空祈ー暇、暇暇暇暇暇暇ヒマひままひまひまひ!」



「呪文みたいに『暇暇』言わないで」





最後に至っては言えてないからね。



『まひまひまひ』言ってるからね。





架「おちゃらかやろー」




「やだよ、終わりが見えないじゃん」




架「我が儘だなー」




「寝てろ」





わしゃわしゃーっと髪を乱してやると「きゃー」と叫びながら頭を押さえた。





架「これが空祈流の寝ろっていうサイン!?」




「そういうことでいいよ」




架「じゃあそういうことで!」





ぐっと親指をたてた架月ちゃんは可愛さアピールのためか舌を少し出した。



普通に可愛いけどさ、そのテンションどうにかして。





夏「え?なんだって!?架月ちゃんが寝る!?」



黎「全然オッケーなんですけどー!?さあさあ寝てください、存分に!」





うわ、こっちのテンションも最悪なくらい高いわ...余計なこと言うんじゃなかった。


今ここで架月ちゃんに寝られたら写真撮影会が始まってしまう。





そうしたら晩御飯どころじゃなくなる。