ポジティブGIRLと愉快なBOYたち

ドンマイ、悠。



でもこれは全て自分で招いたことだからな。明日俺らに八つ当たりすんなよ。





「それで?」




架「奇跡的にハルちゃんと家がまあまあ近かったので泊まらせて頂くことになりました!」




「...そう」





すっげー複雑。





まあ悠と架月ちゃんの間に何か起こるのは思ってないけど、


不安っちゃ不安だよな。





確か悠ん家って父親単身赴任でいなかった記憶がある。


あの母親なら息子が女の子連れてきたら大歓迎するのだろう。





とにかく俺には関係ない。



ますます厄介なことに巻き込まれないうちに通話を...





架「でもどうせ泊まるなら皆もどうかなって思って電話したんだけど、どうかな!」





切ろ、う...



うん、そうだ切ろう。今すぐ電話を切って電源落とそう。





そして今の台詞は聞こえなかったふりをしよう。


よしそうと決まれば、





黎「お、楽しそうじゃん」



夏「いこーいこー」





大声で2人がそう言うものだから勿論架月ちゃんにも聞こえていて。





架「わーい!楽しみだぁ~じゃあバイビー☆」



「...」





こっちが切る前に向こうから切られた。



断る術がなくなった。





また巻き添えをくらってしまった...





「さいっあくだ...」





スマホから聞こえるツーツーという無愛想な音を耳に、


俺は今日で一番大きなため息をついた。





マジで禿げるって俺...