ポジティブGIRLと愉快なBOYたち

星が瞬き始めた空の下、俺はため息をついた。



今日だけでどっと疲れた。





明日学校休もうかな。





沙「架月ちゃんって俺のタイプと全然全く違ったなぁー...」




夏「俺らは大分前からわかってたけど」




沙「なんで教えてくれないんだよ!ちょっとめんどくさそうな子と友達になっちゃっただろ!」




「こんな子でもいいのかなーって思ったから温かく見守ってんだろうが」




黎「てゆーかこっち被害者だからな?」




「悠、大丈夫かな」





どういう心境で架月ちゃんを送ったのかはわからないけど、...





美男美女が並んで歩く後ろ姿を思い出して、



またため息が漏れてしまう。





黎「ソラさっきからため息ばっか。あの2人が引っ掛かってんの?」



「別にそんなんじゃねぇけど...」





微妙にモヤモヤしてしまうのはきっと悠とはずっとバカやっていけると思ってたから、2人で帰って行く姿がカップルに見えて置いていかれた感があるせいだ。





嫉妬なんていったら気持ち悪いからそういうことにしておこう。



男には興味ないから。





沙「なんとなくわかるぞ、ソラの気持ち。俺ら、置いていかれた感じがして寂しいよなー」





...心外だ。



まさか沙絃と同じことを思ってたなんて。





でもなんだかんだ言って、付き合いが一番長いのは沙絃だ。





『なんとなく』わかってしまう、お互いの思っていることが。





沙「まーソラには俺がいるから元気出せって!」




「...嬉しくない」




沙「俺今いいこと言ったつもりなんだけどっ」





これからはもうちょっと丁寧に扱ってやろうと思ってたところなのにそんな残念なこと言うな。





黎「夏閃には俺がいるからな!安心してな!」



夏「黎ーっ」





俺らの後ろでひしっと抱き合ってる2人は放っておこう。





つかこの会話、はたから聞いたら同性愛に思われたりしねぇよな。



後ろの人たちはいいとして俺はぜってぇやだ。





何が悲しくてこんな残念なイケメンと恋に落ちなきゃいけないんだ。