ポジティブGIRLと愉快なBOYたち

...って、俺何考えてんだ?





相手はあの(ちょっと)バカの子の架月ちゃんだろ。





別にこの子にどう思われようが俺には関係なくて、


逆に俺が性格悪いって言ったら少しは俺から離れてくれんじゃねぇの?





面倒な子に絡まれなくて済むんじゃねぇの?





俺は...





「あー...なんか俺バカだ」



架「急にどした」





前屈みになって髪で顔を隠した俺は、



静かに笑みを浮かべていた。





架月ちゃんが可愛いから言いたくないとかそういうことじゃなくて、



ただ純粋にこの時間が楽しかったんだ―





体を持ち上げて深呼吸をひとつする。





架「ねぇねぇ、空祈ももしかしてバカの?そうだったらそれはそれで面白い!」




「一緒にすんなって」




沙「それマジ?ソラ、同盟組もう」




「言葉の意味がわかんねぇ」





なんだ、バカ同士の同盟って。



初めて聞いたわそんな間抜けな同盟!





つかまず俺がバカって設定変えてくれませんかね。



俺たぶん頭いい方だから。





黎「知ってたか?俺、目開けながら寝れるようになったんだぜ?」




夏「え!すげー!」




悠「それやってたら目潰しして起こしてあげる」




黎「それやめてあげて!」




架「.........。ウヘェ...グロ」





目潰しの様子を想像したらしい架月ちゃんは顔を青くして吐き気を催していた。



どんなリアルな目潰し想像してたんだよ。





悠がもし架月ちゃんのイメージのまま黎に目潰ししようものなら悠警察送りだわ。





あの可愛い悠がそんなことで捕まってほしくないからやめてね。