ポジティブGIRLと愉快なBOYたち

そんな2人を笑うだけ笑っておいて、



さっきラインの通知を知らせたスマホに視線を落とした。





そこには弓道部の同級生からのメッセージが大量にあった。


【何してる?】、【無断で休むなー】、【今すぐこい!】とか。





どうせ自分たちだって真面目にやってないくせにこういうときだけいい子ぶるんだからな。





本当に腹立つ。



真面目にやる奴がいたらお前らはペチャクチャお喋りしてんだろうが。





冷たい眼差しで画面を見下しながら返信する。





【そういう台詞は自分達がちゃんと出来るようになってから言え】





既読がついたのを横目にスマホの電源を落とすと、不意に視線が気になった。





顔を横に向けるとそこにはじっと俺を見つめる架月ちゃんの大きな瞳があって思わず体を少し引いてしまう。





架「...空祈って、」




「いきなり呼び捨てかよ」




架「性格悪い?」




「...」





突然そんなこと真剣な顔して聞かれても返答に困る。





自分のこと性格悪いなーなんて思ったことはないっちゃないけど、全く思ったことがないと言えば嘘だし。





ていうかそれ以前に自分を「あ、俺性格悪いっすよ」なんて言うか?しかも初対面の人の前で?





それもう印象最悪だし後々ダメなやつだろ。





とにかくここではいそうですなんて答えようものならば、俺は自爆してしまう。