On Your Marks…~君と共に~




__ガラガラ……



教室の扉を開く音が異様に大きく聞こえるのはあたしだけだろうか。




__ミーンミーン……



外の蝉をこれまでにないくらいに、うるさく思うのはあたしだけだろうか。




「__…っ!!」



ドキンとあたしの心臓が一気に跳ね上がった。




あたしは”彼”を見て目を疑った。


今日、あたしの夢の中で一緒に走っていた”彼”だった。


日に焼けた茶色の髪と小麦色の肌。


たぶん180ちかくはあるすらっとした身長。


目は、前髪が少しかかっていてよく見えない。