「風呂入っていいぞ?」


「あ、うん・・・あー・・その
お風呂から上がったら
一緒にテレビとか・・
観ないかなぁなんて・・・」


「テレビ・・・?
別にいいけど
何、もしかして一人が怖いとかそういうやつか?」


バカにしたように
半笑いを浮かべている。


「そういうわけじゃないんだけど・・・
一理あるかもしれないわけで・・・」


この際、笑われてもバカにされてもいい。

ただ、一緒にいれる口実さえあれば・・・


「あぁ、ガキだもんな。
そりゃ、仕方ねぇわ。ははは
じゃあ・・・部屋にいるから
風呂出たら教えろよ。」


「う、うんっ!」


総一の優しさを利用したみたいで
本当、自分でも
嫌な女だなとか思うけど・・


一緒にいたい、その思いが先走って
いろんな事を考えられない。


着替えを持って
お風呂の方に行くと

思わず、唖然としてしまう光景が脱衣所には広がっていた。