「あぁ・・なるほどな。
つーか、真弓が見たいとか言うから
わざわざヒゲなくしたんだけど?」


ごもっともです・・・。


「まぁ、いいけど。
ほら、こっち座れって。
化粧してやっから」


「へ・・!?
化粧?できるの?」


「一応、美容学校行ってたからな。
まぁ、途中で行かなくなったけど
基礎は習得してっから安心しろよ」



半信半疑で
総一の前に座り
目を閉じたまま
やり過ごした。


それでも、吐息が
たまに感じるほどの近さに
唇が震えないように
必死で絶えた。

目を開かないように
必死で絶えた。



・・・・・・・・・・・・



マジですか・・・?



そんな私とは裏腹に

総一の習得している技術は本物だったようで・・・


誰ですか状態の顔へと変身を遂げていた。