やばい、お風呂から出たら
どんな顔をすればいいんだ・・

そんな事を考え出すと
出るに出られなくなってしまっている。


けれど、いつまでも
お湯に浸かっていたら
のぼせるどころか
ふやけてしまう・・・。


覚悟を決めよう。



と思っていたのに、
服を着て、脱衣所から出ていないこの状態は

やはり勇気がないわけで・・・




「おい、大丈夫か?」


脱衣所の扉が開くと同時に
総一の顔が現れた。


「何だよ、出てんじゃん。
っていうか、髪ぐらい乾かせよなー」


そう言いながら
私を鏡の方に向かせ
ドライヤーを背後からかけてくれている。


いや、っていうか・・・・

私が服着てたからいいようなものの
素っ裸だったらどうすんだ?


なんて事を考えてしまっている。


鏡越しに総一の顔を見てみるけれど


これはダメだ。


危険だ。この顔は・・・


顔で好きになったわけじゃないと思う。

たぶん・・・だけど・・・

好きが加速していきそうで怖くなる。


止められなくなりそうで

怖くなる。