薄暗い大通りへと続く林道も
こんなにも
一人で歩くのと
違うものかと思ってしまう。


何かを話すにも
会話が見つからない。


でも、手で繋がれている安心感が
何も話さないでいいやなんて思ったりもしてしまうわけで・・・


デートってどこに行くんだろうとか
何するんだろうとかも気にならないと言ったらウソになるけど

今は、この瞬間が緊張して、ドキドキして
何より特別な時間にすら思えてしまい
この男の雰囲気に飲まれている。



そして、

大通りに出たところで


「なぁなぁ、肉食わね?」


「は・・・?」


「よし、肉食い決定~!」


肉・・・・って・・・


いや、まぁ・・・
デート=お洒落な感じとか思い込んでたのは私だけど

手繋いで
大通りに出た途端


肉・・・か。



当たり前だけど
そのまま、焼肉やさんへと向かい
煙が充満している中
普通に向かい合って
肉食べて、ごはん食べてるわけで

お洒落な服も
完全に焼肉の香りをまとっているわけであり

お洒落も何もあったもんじゃなくなっている。