母に促されるまま
私は、リュックを抱えたまま
その場に座り込んだ。


「やぁね、真弓ったら。
緊張してるの?」


幸せそうに笑う母の姿。


「沢田陸です。
真弓ちゃん、これから
よろしくね」



爽やかに微笑む
沢田という男性。


私は・・・・・



「約束あるから
ちょっと出かけてくるね」


そう、現実に直視する事ができず

避けるように

逃げるしかできなかった。