街頭なんてものがない
真っ暗な足元すら見えない林道の砂利道を歩きながら
静か過ぎるこの道は
本当に不気味だ。


暗い階段を降り
ようやく道路の通りに出ると


「じゃーな、ガキ。」


通りに出た途端、立ち止まり
そう一言言うと
再び、不気味な道へと引き返していく男。


もしかして・・・
送ってくれた・・・?



「あ、ありがとう」


背を向け歩いてる男に
とっさに、そう叫ぶと


そのまま片手を上げ
暗闇へと消えて行った。