「はい、決定ね。
というわけで
この財布はお返しします」


リオンくんスマイルを浮かべ
再び私の前に
リオンくんの財布が差し出されている。


「だから・・・」


そう言って返そうとするけれど


「真弓ちゃん、この家
出て行こうとか思ってる?」


「・・・・・・」


「やっぱ、絶対受け取らない。
財布預けてたら
俺がいない間とかいなくなる事なさそうだし。
俺って性格悪いでしょ。
真弓ちゃん、これ以上
俺の情けないとこ出させないでよ。ね」


そんな事・・・


言われたら、ガキの私は

何にも言えなくなってしまうわけで・・



「足りない物とか
飲み物とか、暇な時とか
隣のスーパーで買い物とかすればいいしさ。
また、気が向いた時でいいから
真弓ちゃんの手料理食べさせてよ」



「うん・・・・」


「じゃあ、この話はおしまいね。
お風呂でも入れてくる」


そう言って
立ち上がり、バスルームへ行ってしまった。