ようやく、男の笑いが落ち着いた所で

呼吸を整えるように大きくため息をつくと


「んで?ガキ年は?」

ガキって・・・
初対面で、普通言う!?

しかも
偉そうに
上から目線だし。


「17・・・・」


「毎日毎日、こんなとこで何してんだ?」


「それは・・・」


言葉に詰まる私を見ながら、

少し笑いを浮かべ


「まぁ、どうでもいいけどさ。」


そう一言言うと、


毛布らしきものを枕に
体を曲げ寝転び
目を閉じてしまった。


・・・放置ですか。


いいけどさ、別に。

構ってほしいわけじゃないし。


それにしても、


もしかして、この男って

ここに住んでいるんだろうか。

ろうそくの炎で、うっすらとしか見えないけれど

服や水、缶詰、タオルなど
隅の方に乱雑に置かれている。


ホームレス・・・?


でも、まだ若いような気がするんだけど・・・


この男こそ
こんな所で何してんだろう。