やはり、始まる5分前という事もあり
ほぼ席が埋まってしまっている。


思わず、立ち見しかないんじゃ・・・なんて
見渡してしまっている私に対し
リオンくんは、楽しそうに
グルグルと走り回り空いてる席を探してくれている。


「あ、みっけ。
真弓ちゃん、こっちこっち」


真ん中の列に、わずか3席空いているのを
あっという間に見つけ
私の手を引きながら
うれしそうな顔を浮かべている。



「なかなかの場所ゲットできたね。」


そう言いながら
さっきの出来事なんてなかったかのようだ。



「あっ、始まった」


電気が消え、スクリーンに映し出される映像に


怖い映画を選択してしまった事を若干、後悔しつつある私がいる。



突然の場面に大きな効果音。

その度に、体が大きく揺れてしまうという

情けない状態だ。


そんな私を知ってか知らずか

リオンくんが途中で

私の手を取り、握っていてくれている。


学校であった出来事も暴露されるし

手汗すごいし

ビクッとするし・・・



今日は、完全に

リオンくんに恥をさらしてしまう日だ。