「まっゆみちゃーん?
どした?寒い?」


エプロンを手に
考え込んでしまってる私を
心配そうに覗き込んでるリオンくんに気づき



「え、だ、大丈夫!」


言わなくちゃ。

本当は、好きな人がいるって事を。

そう思いながら
一呼吸置いて
話し続けようとした時、


「よーし、お試し期間をさっさと乗り越えて
真弓ちゃんゲットしなくちゃ」


・・・・言えない。


張り切ったように、そんな事を言うリオンくんを前に

私には言う勇気がない。



「リオンくんなら
すぐ彼女見つかるでしょ?」



誤魔化すように
そう言うけれど



「うん、彼女ほしくなったら
すぐ見つかるよ。
でも、自分が付き合いたいって思うような人じゃないと意味ないじゃん?
だから、今の俺は
真弓ちゃんが彼女になってくれないと
できないかなぁ。」


即効で返されてしまった言葉に
何も言えなくなってしまっている。