「·········おはよう!」
「おっ···おはよう!」

最近凪流の調子がおかしい。聞いても、話してくれない。
私が来たら必ず慌てるし、教室中から笑い声がする。
やっぱり·········おかしいよ·········

凪流は、一体どうしちゃったのか。


トイレにいったついでに、移動教室を覗いた。泣き声が聞こえたからだ。

「えっ·········!?」

私は、びっくりした。驚いた。
泣いているのは、凪流だった。
思わず、勢い良く扉を開く。
「グスッ···ヒクッ·········ンッ·······!?李乃っ!?」
凪流は泣きすぎて赤くなった目で私を見た。

「え··凪流····?その·······どうした·········の·········?」
あまりに驚いてたので、言葉が支離滅裂でおかしい。でも、そんな事より、凪流の事が心配だった。