タッタッタッタッ___...

「はぁ、はぁ、何とか間に合ったみたいだね、よかったぁ!」
「う、うんっ!そうだね。」

私達は自分達の椅子に持たれ掛けた。

「うぃー疲れたーっ!」
「あ、ちょっと、凪流。やばいよ、先生、見てる。注意されるかも...」
「え、あ、本当っ?」

ピシッと、凪流は背筋を伸ばした。

「ふぅ、びびったー。」
「凪流、気を付けようね。成績、下がっちゃうし、頑張ろ?」
「うん、そうだね。でもちょっとむさ苦しいかも?流石名門中学って感じ、少し面白いね?」
「そ、そうかもだけど、あんまり、駄目じゃない?大声で笑ったりとか...」
「ま、いいじゃないっ!だって、私、ここ、意外に楽しいかもっ!」

凪流は元気に飛び跳ねる。あ、また、先生が、こっち見てる、どうしよう。でも、凪流は気付いて、また、綺麗に背筋を整えて座っている。ほっとした、良かった。でも、まだ、冷や冷やしてる。凪流も冷や汗たらたら。この学校、かなり厳しい。やってけるかな?私は心配になった。