八等分された環の模様は、適当、洗練、キュートさが混ざり合う個性的なデザインで、一定の周期で模様が変わる――しかし、環が回転する事はなく、見た目においてもかなり特殊なりおんの魔法陣は、他の魔法少女では見られない模様と特徴を兼ね備えている――。


正面からりおんを見た時の環は薄く、環の上下に10度づつ区切られた目盛りが現れており、10、20と始まり、360まで数字が割り当てられ、上は右回転、下は左回転とそれぞれが独立して回り、今現在の目盛りの動きは、一方は高速、もう一方は低速で回転している――。


環の八等分された箇所には、回転する目盛りの上下に四桁のデジタルカウンターが追加固定され、ランダムに数字をカウントする――。


いい加減さとアバンギャルド――りおんの魔法少女としての意志及び展開される魔法陣は、古式ゆかしい、伝統、作法を重んじる魔法少女側からは疎まれ、そうでない側の理解の範疇をも越えてしまっていると評価される可能性はある――。


だからといって、活動に支障をきたすものではないし、魔法少女達から「嫌われる」訳でもない――彼女達の個性は尊重されるべきものだ――。