どうした。 失恋のショックでついに頭もおかしくなったか? 「さっきはさあ、なんか雨だったし屋上にいても気分悪いままだったんだ」 「おう」 「隼人の嘘つきーって思った!」 「おう」 「……でも」 楓は回るのを止めて俺を見た。 「今は隼人の言う通り、自分がちっぽけに感じる!」 そう言い、そして、 「──色々ありがと!隼人!」 満面の笑みを浮かべた。