「お、れの?」


驚いて思わず言葉がつっかえてしまう。


「そうだよ!気になる!そのせいで寝不足だよ!」


……ん?


ってことは昨日の夜ずっと楓は俺のこと考えてたってことか?



「ったく、もっと他のことに時間使えよ」


本音と真逆のことを言い、嬉しいのが顔に出ないよう必死に抑える。



「だって去年は2位だったけど今年はどうなるか分からないんだよ!?気になるじゃん!」



うん、まあそんな理由だとは思ってたけど。


やっぱり俺が1位になるって可能性は頭からないのか。