どんどんイチローの声が遠ざかっていく。

理名ちゃん大丈夫だったかな。

まだちゃんとイチローにお別れ言ってないのにな。

私がいなくなったらこれでイチローも心置きなく、理名ちゃんのところへ戻れるな。

一瞬の間にたくさんの事を考え、
次第に意識が薄れていった。