私の中にあと二人いる③


「俺が一緒にいたら…ダメか…?」



恭也は、切ない声をして言ってきた。



卑怯だ!!

そんな悲しそうな声を聞いたら…



「いいよ…。」



…って言うしかないじゃん。



「じゃあ…いつも通り、迎えに行く。」



恭也は、そう言うと、電話を切った。