「待てよ。


別に何もしねぇ…

少し話したいだけだ。」


愁さんは、いつもの威圧的な声ではなく…

穏やかに、私に話しかけた。


「話なら、ここで聞きます。」


どんなに、優しそうにしても…

私たちの敵なんだから、油断してはいけない。


「ここじゃ、目立つだろ?

あんたが、困るんじゃないか?」


私が、覇王の人といたら、また噂がたち、恭也を不安にさせる…


だけど、家に入れたら…

恭也は、もっと心配すると思う。