となりのアイツ*



「やばい。俺今めっちゃ愛莉とキスしたいけど…俺、風邪ひいてるんだった。
嬉しすぎて忘れてたわ。

だから…キスは、風邪が治るまで我慢する。愛莉に移るといけねぇから」

そう言って颯太は、あたしからそっと離れる。


キスができなくて、まるで子どものようにしゅんとしている颯太がなんだか可愛くて、あたしは思わず笑ってしまう。


「ふふっ」


「…なんだよ?」


「いや…。早く風邪治して、元気になってね、颯太」


胸の奥に何か熱いものが込み上げてきたあたしは、たまらず颯太の頬にそっとキスをする。


「…っ!愛莉っ!今のは反則だろっ!」


颯太の顔が、りんごのように赤くなる。


真っ赤になっちゃって、可愛い。